|「うーん、まぁそこら辺はクリスの好きなよ

「うーん、まぁそこら辺はクリスの好きなように解釈すればいいんじゃない?」

そうだ、とも違う、ともどちらとも答えずにイリスはさらりと受け流す。信用していると言われたとしてもきっと素直にその言葉を受け取る事はできなかっただろうし、信用していないと言われたならばそれは普段の事と受け止めてしまっていた事だろう。そう考えるとイリスの返事はある意味最も正解のような気がしてきた。
しかし……自分に似た性格の祖母とか、それ相当イヤなばあさんだったんじゃ……と思わないでもない。

「ちょっとした気の迷いはもうこれまでにしておいて、そろそろサクサク行こうか。前に見たけど何もなかった部屋とかにボギーが鍵を持ち込んでる可能性もあるし、この日記にはもう特に手掛かりは……あれ?」
ぱらぱらとページを捲っていたが、日記の最後の方から何かが落ちる。されている!
仲介手数料が割引されている!
ことりと音を立てて落ちたそれは、栞だった。紙を切ってそれを重ね合わせて厚みを出している、いかにも手作りといった感じの栞を拾い上げ、
「……ただ紙を合わせたにしては重たい音がしたね。……中に何か包んでる?」
何となく部屋の明かりがある方向に透かしてみる。中に何かが入っているのは間違いないが、透かした程度じゃわからなかった。

紙をそっと破く。中から出てきたのは鍵だった。
「……意外とあっさり見つかったね」
「残る鍵のかかったドアは三つ。さて、次の部屋では一体何がある事やら」

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